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会場はお店の近くにある blueberry hill というパブのようなレストランの下にある duck room という小さなクラブ。st. louis、duck といえば、chuck berry 。chuck berry がここで毎月のようにショウをやっている所らしく、ちょうど明日もその chuck のショウの日だった、クラブの壁にはドナルドダック、ハワードザダックなどのコミックの表紙が飾られ、 PA のあるスペースには chuck berry の写真がいくつも貼られていた。joe より先に来ていたスタッフと合流し、お店の中に機材を運ぶ手伝いを。1階からドラムセット一式とフライヤー等をエレベータで地下におろし、会場の中へまたどんどん運び…。今回のクリニックでは jimmy の個人のドラムは使わず、クリニックをしきる各ドラムショップが機材を貸し出しているらしい。今回のドラムは赤い yamaha の maple custom abusolute 。もともと jimmy 側から指示されているようにセッティングを始める。



すると、入り口からまた3人のグループが入って来た。クラブの中が暗くて良くみえないけど、その1人のシルエット、どこかで観た事が…………。 jimmy 本人でした。変な所で再会。「よぅ、元気か?」とか言われながら挨拶させていただきましたが、jimmy にも「なんでお前ここにいるんだ?」って顔をされた。いぇいぇ、clinic を観に来たんです。たまたま今ちょっと手伝ってたんです。 jimmy も st. louis に到着したばかりのようで、これから直ぐにサウンドチェックに入るそうです。スタッフが手際よくセッティングを終わらせすぐにチェック開始。チューニングからペダルのビーターの角度まで細かくチェックをし、更に今回のクリニックでは編集された専用の CD に合せてドラムを叩くという事をやるらしく、その操作も全部本人がドラムセットの中でやるという結構忙しい内容。その CD の音に合せてまた細かくチェック。その間、HQ の方と自分は会場のセッティング。椅子を並べたり、フライヤ−やお客さんに配られる yamaha やzildjan 等のカタログが入っている袋を準備したり…。

 

そして、今日のクリニックの後には抽選会をやるそうで、T-shirt やら帽子なんかが当たるんだとか。その抽選会用のチケットも準備。バタバタしているうちに意外と時間が経ってたようで、jimmy 御一行は楽屋へ引っ込み、直ぐに開場となった。お客さんがぞくぞくと入って来て並べた椅子がすぐに埋まり、その廻りに立ち見の人も沢山いてあっという間に会場が満杯になった。ざっと見た所200人くらいかな?殆どが男性で小さな少年とお父さんというペアのお客さんも。親子でドラマーかな?自分は、ちょうどステージの上手からスタッフと一緒になって立たせてもらった。定時の7時を廻ったところで rob がステージにあがり、今回のクリニックのオープニングを担当。会場と yamaha のスタッフを紹介した後、rob が「今日はここにスペシャルゲストが来てます。その人物は webmaster でこのクリニックに日本の東京からやってきました。please welcome... 」と自分の名前を呼んでくれた。拍手で迎えられる自分。あれれれれれれれれれれれれれ!!!????なんという展開。だらしない笑顔で日本式におじぎをしてみたが、なんかクソ恥ずかしい。でもみんな「webmaster?日本?…?」ってな感じだったし、まぁいいか(笑)。そして rob が今日の主役の経歴を紹介して、大きな拍手の歓声に迎えられ jimmy chamberlin が登場した。

ステージの上にセッティングされたマイクに jimmy が向かい、クリニックの簡単なプログラムを説明した。まずは、どういったプロセスでレコーディングがなされたかという話。クリック音とドラム以外のパートが録音されているガイドに合せて、jimmy がまず lyric をプレイ。で、次に declarations of faith で基本となるごくごくシンプルな 8 ビートが中心のパターン、そして最終的に決まったレコーディングパターンと2 通りをプレイし、その行程を説明した。そして、ちょっとトークが続き endless summer をレコーディングパターンでプレイした。ここで質問コーナー(質問する人にマイクが向けられて無いため、端っこにいた自分は殆ど聞き取り不可能)。あまり特筆すべき部分はないと思うけど(多分)、zwan の名前の事やバックグラウンドにある jazz の事、あと、charlie adams に師事した時の話などなど…。で、1人が jimmy の変則的なドラムセットについて質問していた。タムが low - hi - middle というセッティングだが、これは i am one のイントロのプレイする時にこのセッティングに決まったようで、実際に jimmy がドラムセットに戻り i am one のイントロを、フロアタムで叩いた場合、通常のセッティングで叩いた場合、自身のセッティングの場合と 3 パターンに分けて説明していた。質問コーナーで30分くらい時間を割いていたかな?で、本編に戻り、ride a black swan をプレイしたが、この曲のパターンは非常に複雑で、今回はバスドラをフィーチャーしてプレイ。バスドラの音だけを少し大きめにして、みんながそこに集中して聴けるように工夫していた。最後に最近のドラミングのハイライトでもある mary star of the sea をフルでプレイ。会場の全員が食い入るように jimmy の動きを見つめていた。そして、ちょうど1時間のクリニックは終了しました。

あんまり説明になっていなくてすみません。はっきりいって英語聞き取れないんで、何を言っているかよく判らないんですわ(言い訳)。ポイントとしては、jimmy 自身の奏法ではなく、曲作りやレコーディング時にどういったプロセスとアプローチでドラムパターンを作り上げていくかといった話が中心でした(それを説明しろってな<自分)。個人的にはその「奏法」等と部分も聞きたかったですが、そうすると多分クリニックというよりはレッスンという形になってしまうのかな?いずれそういった「奏法」の話がきけるといいなと思います。見に来た人達の中にはドラマーではない人も数多くいたと思いますが、逆にそういった人達にもとっつきやすい内容だと思うし、また zwan や pumpkins の曲を聴く時に別の視点で聴くキッカケになったのではないかと。

 

クリニックの後に再び jimmy が登場してサイン会。これが目的だった人も多分いたかと思うけど(笑)、みんな pumpkins の LP や雑誌やなんかの紙キレなんかを用意していて、順番にサインを貰ったり写真を撮ったりしていた。



その後、 jimmy と HQ 、 yamaha のスタッフ全員の食事にお誘いいただき、それに同行。会場近くのイタリアンレストランへ。食事中 yamaha の joe がしきりに mr. hagi の話をしていました。非常にビジネスな(?)話で何言ってるんだか意味不明でした(残念)。 jimmy 曰く、流れてしまったかと思われる日本でのクリニックは、まだおじゃんになった訳ではないそうです。ただ、今回のようなクリニックではなく、ほかにアイディアがあるようですが、本決まりではないので今はハッキリとした事は話せないそうで。しかし、来日する時は意外と長期間の滞在を予定しているそうで、今でも mr. hagi といろいろ相談中との事でした。うひ。どんな形で実現するのか非常に楽しみ。11時過ぎに食事会はお開き。 HQ のみなさんが jimmy をお送りし、自分も HQ の方全員と御挨拶。握手やらなにやらしている時、スタッフの人が「good job」と言って下さったのだが、自分はあまり訳にはたたず…。でも welcome だの nice to see you だの声を掛けて下さり、挨拶しているうちにちょっと感極まってきてしまい、不覚(?)にもちょいと泣いてしまいました。最後の最後でまた rob が車でホテルまで送って下さり、もう言葉にならなく泣いたままハグしてお別れの挨拶を。本当に皆様ありがとうございました。 rob に「今日撮った写真、送ってくれ」と頼まれたので、日本に戻ったら改めてお礼の御挨拶をさせていだきます…英語が話せない分、長文 mail で(笑)。お世話になりました、 st. louis 。ほんの1日でしたが非常に密度の濃い日でした。

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